箱の金型設計 第0回はコチラ
さて、上の箱の金型を設計することになったわけですが、
金型を設計する前段階として、
色々と確認しておかなければならいことがあります。
細かく言えばキリがないのですが、
最低でも次の5項目は設計前に確認したいところです。
1.製品の収縮率
金型から取り出される製品は当然ながら固体です。
しかし、金型には液体の状態で樹脂が流し込まれます。
『氷が水になると、体積が増える』
というのは小学校で習ったかと思いますが、
樹脂でも同じ事が言えます。
型に流し込まれた液体の樹脂が
冷やされて固体となった時に少し縮むわけです。
ですから、
金型は実際の製品の大きさより
若干大き目に作る必要があります。
この大きさの比率を収縮率といいます。
この収縮率は樹脂の種類、グレードによって異なります。
この収縮率が解らないことには
金型に製品が配置できませんから、
何においても、一番初めに知っておきたい情報です。
今回の収縮率はS=5/1000とします。
第2回につづく
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