モノが液体から固体になる時には体積が変化します。
その変化の比率を表したものを収縮率といいます。
例えば、
水が氷になる時に体積が変化するのは小学校の理科で習っていると思います。
式で書くとこんな感じです。
(氷の体積)×(収縮率)=(水の体積)
金型の場合
支給されてくるのは製品のデータ(固体)
金型には溶けた状態で流し込む(液体)ので
支給データに収縮率を掛けてから設計をする必要があります。
(支給データ)×(収縮率)=(金型データ)
この収縮率は使用する樹脂の種類、グレード。
また、成型する製品の肉厚、大きさなど
様々な条件によって変わってきます。
ちなみに100mmのモノに対して収縮率 S=5/1000 という指示があった場合
金型設計する上での寸法は
100 × 1.005 = 100.5
となり、実際の製品寸法より0.5mm大きく金型を作らなければなりません。
この収縮率を入れ忘れたり、間違えたりすると、
根本的に違う大きさのモノが出来てしまうので
慎重かつ確実にデータに反映させる必要があり、
絶対に間違えてはいけない項目のひとつです。
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