箱の金型設計 第5回はコチラ
設計前の5項目の確認事項の4つ目です。
4.使用する成形機
金型とは、製品を作り出す為の治具、器です。
ただ金型だけがそこにあっても、何も役に立ちません。
金型を使用するためには
成形機に金型を取り付けなければなりません。
成形機とは、金型から製品を作り出す機械であり、
これに取り付けて初めて
金型としての役割を果たすわけです。
ですから、金型を設計する際には、
使用する成形機に適した設計が必要になります。
成形機から規制される内容は
主に次のようなものがあげられます。
・ 金型の大きさ 成形機に取付けられる型サイズに設計します。
・ ロケートリング穴径 金型と成形機の位置決めになります
・ ノズル寸法 樹脂の射出部に関する寸法です。
・ 突出し部寸法 突出し板を突出すためのエジェクターロッドの位置、径を確認します。
金型が成形機に取りつかないなんてことになりますと、
その金型はただの鉄の塊になってしまいます。
成形機と金型の関係は、よく確認して設計をすすめたいところです。
つづく
2011/04/12
2011/04/05
箱の金型設計 第5回 基本的な仕様の確認その4~製品の金型成立性3
箱の金型設計 第4回はコチラ
設計前の5項目の確認事項の3つ目です。
3b.角にRが欲しい
今回は製品の角部にR付けをしたいと思います。
下の図でいうと、
左のような状態から、右の状態に修正します。
PCのモニター、キーボードのキー携帯電話、など。
身近にある樹脂製品を見てみみると、
角部に丸みがあると思います。
一見ついていないようでも
よ~く見ると、小さなRが付いていたりします。
基本的に製品の角部はRです。
何故、角を丸める必要があるのか?
主な理由としては、
下記の4点があげられます。
1.製品の耐久性
製品をぶつけてしまった時に
角にRが付いている場合と付いていない場合では
その耐久性が違ってきます。
Rが付いていないということは、
製品が尖っているわけです。
それだけ製品が欠けやすくなってしまいます。
2.使いやすさ、安全性
例えば、何かを運ぶ時
角が尖っている場合と丸みが付いている場合では、
持ちやすさは全然違います。
製品が角であったが為に
使用者が怪我をしてしまう
といったケースもありますので、
たかが丸みをつけるとは言え、馬鹿にはできません。
3.金型の耐久性
これは製品の耐久性と同じ事です。
金型だって、角で作るよりは丸みをつけた方が
当然、壊れにくいです。
金型が壊れてしまった場合、
そこから取り出す全ての製品に影響します。
もう、大惨事。恐ろしいことです。
4.加工のしやすさ
この角をキレイに仕上げるためには、
放電など、別の加工方法をとらなければなりません。
別の加工方法をとるということは、それだけ時間もコストも掛ります。
このご時世、無駄なお金をかけている余裕はありません。出来る限り少ないの加工方法、工数で済ませたいものです。
ですから、この凹形状にRをつけて。。。
刃物で容易に加工できるような形状に修正します。
ここでポイントとなるのがRの大きさです。
ただ、Rをつければ良いというわけではありません。
Rの大きさは刃物より大きくする必要があります。
なぜなら、もしRが刃物より小さいと、結局刃物は隅に届かず。
Rを付けないのと同じ状態になってしまうからです。
以上のような理由から、
対象となる製品に特に制限が無いのであれば
角部には刃物より大きなRをあげることが、
よい製品を作るコツとなります。
今回の製品に
前回の勾配と今回のRを付けたものが
こちらになります。
つづく
設計前の5項目の確認事項の3つ目です。
3b.角にRが欲しい
今回は製品の角部にR付けをしたいと思います。
下の図でいうと、
左のような状態から、右の状態に修正します。
角の状態 |
Rを付けた状態 |
PCのモニター、キーボードのキー携帯電話、など。
身近にある樹脂製品を見てみみると、
角部に丸みがあると思います。
一見ついていないようでも
よ~く見ると、小さなRが付いていたりします。
基本的に製品の角部はRです。
何故、角を丸める必要があるのか?
主な理由としては、
下記の4点があげられます。
1.製品の耐久性
製品をぶつけてしまった時に
角にRが付いている場合と付いていない場合では
その耐久性が違ってきます。
Rが付いていないということは、
製品が尖っているわけです。
それだけ製品が欠けやすくなってしまいます。
2.使いやすさ、安全性
例えば、何かを運ぶ時
角が尖っている場合と丸みが付いている場合では、
持ちやすさは全然違います。
製品が角であったが為に
使用者が怪我をしてしまう
といったケースもありますので、
たかが丸みをつけるとは言え、馬鹿にはできません。
3.金型の耐久性
これは製品の耐久性と同じ事です。
金型だって、角で作るよりは丸みをつけた方が
当然、壊れにくいです。
金型が壊れてしまった場合、
そこから取り出す全ての製品に影響します。
もう、大惨事。恐ろしいことです。
4.加工のしやすさ
左のような凹形状の加工をするとき
角があると、どうしても刃物が隅に届きません。
角があると、どうしても刃物が隅に届きません。
この角をキレイに仕上げるためには、
放電など、別の加工方法をとらなければなりません。
別の加工方法をとるということは、それだけ時間もコストも掛ります。
このご時世、無駄なお金をかけている余裕はありません。出来る限り少ないの加工方法、工数で済ませたいものです。
ですから、この凹形状にRをつけて。。。
刃物で容易に加工できるような形状に修正します。
ここでポイントとなるのがRの大きさです。
ただ、Rをつければ良いというわけではありません。
Rの大きさは刃物より大きくする必要があります。
なぜなら、もしRが刃物より小さいと、結局刃物は隅に届かず。
Rを付けないのと同じ状態になってしまうからです。
以上のような理由から、
対象となる製品に特に制限が無いのであれば
角部には刃物より大きなRをあげることが、
よい製品を作るコツとなります。
今回の製品に
前回の勾配と今回のRを付けたものが
こちらになります。
つづく
2011/04/01
パテ パーティングライン
パーティングラインとは、金型の固定側と可動側の分割面のこと。
PLと省略されて呼ばれることが多い。
分割面を設定する際には
製品にバリ等の不具合が生じないように
そして、加工がしやすいように
設定をする必要があります。
また、設計変更が出る可能性がある部分については
後からチューニング(調整)しやすいようなPLを作成します。
PLは製品でラインになります。
ラインが出てしまうのが好ましくない製品に対しては
特に注意が必要になります。
場合によっては、
あえてスライドコア等で処理することもあります。
PLと省略されて呼ばれることが多い。
分割面を設定する際には
製品にバリ等の不具合が生じないように
そして、加工がしやすいように
設定をする必要があります。
また、設計変更が出る可能性がある部分については
後からチューニング(調整)しやすいようなPLを作成します。
PLは製品でラインになります。
ラインが出てしまうのが好ましくない製品に対しては
特に注意が必要になります。
場合によっては、
あえてスライドコア等で処理することもあります。
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