2011/04/12

箱の金型設計 第6回 基本的な仕様の確認その5~使用する成形機

箱の金型設計 第5回はコチラ





















設計前の5項目の確認事項の4つ目です。

● 設計前に確認したい5つの項目
1.製品の収縮率 S=5/1000(第1回より
2.製品の取り数 1個取(第2回より
3.製品の金型成立性
  3a.抜き勾配が欲しい 抜き勾配3°(第4回より
  3b.角にRが欲しい R付けOK(第5回より
4.使用する成形機 ←今回はココ
5.ゲートの位置、形状


4.使用する成形機
金型とは、製品を作り出す為の治具、器です。
ただ金型だけがそこにあっても、何も役に立ちません。

金型を使用するためには
成形機に金型を取り付けなければなりません。
成形機とは、金型から製品を作り出す機械であり、
これに取り付けて初めて
金型としての役割を果たすわけです。

ですから、金型を設計する際には、
使用する成形機に適した設計が必要になります。


成形機から規制される内容は
主に次のようなものがあげられます。

・ 金型の大きさ 成形機に取付けられる型サイズに設計します。
・ ロケートリング穴径 金型と成形機の位置決めになります
・ ノズル寸法 樹脂の射出部に関する寸法です。
・ 突出し部寸法 突出し板を突出すためのエジェクターロッドの位置、径を確認します。

金型が成形機に取りつかないなんてことになりますと、
その金型はただの鉄の塊になってしまいます。
成形機と金型の関係は、よく確認して設計をすすめたいところです。


つづく

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